ヘッドホンは密閉型・開放型どっちがいい?

 
 ヘッドホン選びって迷いません? 

 初めて購入するときって特に迷いません?

 どういうヘッドホンが自分に合っているのか、それを判断する要素はブランドや価格帯などさまざまです。細かな違いを挙げるとキリがないですが、今回はその中でも音に大きな違いを与える『密閉型』『開放型』という要素を比較していきましょう。

密閉型・開放型とは

 密閉型と開放型。クローズドだったりオープンといった呼び方もされますが、ヘッドホンは大きく分けてこのどちらかに分類されます。それぞれ何が閉じていて何が開いてるのかと思われるかもしれませんが、これは音がどう聞こえるかを表しています。

 簡単に言うと閉じた空間で音が鳴っているように聞こえるのが密閉型、開けた空間で音が鳴っているように聞こえるのが開放型というわけです。

 どちらのほうがより優れているのかというよりは、どちらのほうが自分の環境や好みに合っているのかで選ぶことがヘッドホンを購入する上で重要です。上記の特徴を踏まえた上で、次はそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

密閉型のメリット・デメリット

 密閉型の特徴はその名の通り、閉じた空間で音が鳴っているように聞こえるという点です。

 スピーカーではなくイヤホンやヘッドホンで音楽を聴く理由として、周りへの音漏れや騒音を気にせずに音楽を楽しみたいという理由があると思いますが、密閉型はその点において開放型より優れています。通勤通学時など屋外で音楽を楽しみたいという人にとっては密閉型を選択するほうがおすすめです。そういった用途を前提としているためか、ことワイヤレスヘッドホンは密閉型よりの性能をしている傾向にあります。

 音の聞こえ方として開放型よりも空間が狭いため、音の広がりは開放型よりも少ないです。そのため、こもったような音に聞こえることがあります。音の広がりを楽しみたいという方には密閉型より開放型のほうがいいかと思われます。

 また、密閉型の意外な用途としてゲーミングヘッドホンとして使うというものがあります。FPSで敵の足音を把握したいといった場合には方向がわかりやすいということで密閉型がオススメされます。

 音楽としてはバンドサウンドのようなものは相性が良いですが、クラシックのような奏でる空間がもともと広い音楽とは相性が悪いでしょう。

密閉型のメリット
・音漏れを気にせず音楽を楽しむことができる
・ゲーミングヘッドホンに向いている
・バンドサウンドと相性が良い
密閉型のデメリット
・音がこもって聞こえる
・クラシックのような音楽とは相性が悪い

開放型のメリット・デメリット

 開放型の特徴は音が広がって聞こえるという点です。

 ヘッドホンやイヤホンには「頭内定位」と呼ばれる音の聞こえ方があります。頭内定位とは音は耳から流れているにも関わらず、その音が頭の中で響いているように聞こえてしまうという現象のことです。これはヘッドホンやイヤホン特有の聞こえ方であり、これが苦手なためヘッドホンに抵抗があるという人もいます。しかし、開放型は密閉型に比べて音の広がりがある分、頭内定位が軽減されます。スピーカーで音楽を聴くときと近い環境を求めるのであれば開放型がいいでしょう。

 また、音が鳴る空間が広いため、音楽を聞いたときの満足感や音質は全体的に密閉型より高い傾向にあります。いわゆる高級ヘッドホンと呼ばれる部類のヘッドホンに開放型が多いのはそのためです。クラシック音楽を好む方は開放型一択でしょう。

 しかし、開放型は音が広がって聞こえる分、音漏れも激しいため、屋外で使う方や騒音を気にする方にはおすすめできません。

開放型のメリット
・音質が良い
・クラシック音楽に向いている
・頭内定位が抑えられる
開放型のデメリット
・音漏れが激しい
・一定以上の質を求めるのであればスピーカーを買う方が良い

まとめ

 ヘッドホンを選ぶ際におおまかな目安となる開放型と密閉型。両方の特徴を把握しておくことで購入の際に参考になるかと思います。

 よりよい音楽体験のためにも、ぜひヘッドホンに手を出してみてください。

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