天体観測2022verを聴いた

 まず天体観測の2022バージョンと言ってもピンと来ない人がいるかもしれないが、「BUMP OF CHICKENの”天体観測”の2022年レコーディングバージョンだよ」といえば曲自体はわかってくれると思う。


 やっぱ曲として最高ですよね。というのが感想である。普遍的な名曲なんだから今の状態でレコーディングしても最高に決まってるでしょうっていう。ここらへん音楽の良いところである。スポーツ選手とかが長年の時を経て復活したとしてもむしろしんどさが勝ってしまうことがあるが、音楽はやっぱ最高だなっていう感想になる。似たようなところだとデジモンの”Butter-Fly”も映画化に際して再レコーディングバージョンになったが、あれも最高だった。どっちがいいとかじゃなくてどっちも最高という結論になる。

 それにしても、この曲をいまレコーディングし直すというのはけっこう曲として面白い味わいになっている、と感じるのが個人的な感想でもある。曲としての良さはもちろん最高だが、”天体観測”という曲自体が「あの頃を思い出す」的な歌詞だったので、そんな曲を21年の時を経て新しく録音するということで、「あの頃」感というべき思い出深さが何十にも重なって聞こえてくる。その不思議な懐かしさのミルフィーユのような感覚がすごく趣深くて、文字に起こしてみたくなった。
 
 この2022バージョンはSUBARUのCMソングにもなっているので、これからも何気なく耳にする機会が多いかもしれない。

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